2019年8月27日火曜日

MacIntosh MC2125 メーター指示不良を直す。 (#00010)

MacIntosh MC2125 については、数年前のサーミスタ焼損前から、何度かメーターの指示不良が発生しており、その都度メーター切り替えのロータリースイッチの接点を磨いていたが、原因はそれだけでは無い様で、今回その他の部分の確認も行った。

30数年経った古いアンプなので、メーター不良が起きても致し方ないが、見た目とはいえ、音が鳴っているのにメーターが動かないのは精神衛生上よくない。
原因は調べたところ以下3箇所の可能性がある。

(1)レンジ切り替えロータリースイッチの接点不良。
(2)メーターアンプ基盤(Meter PC Board 044-624)のICソケット接触不良。
(3)メイン基盤(Power Output PCBoard 044-626/)のヘッドフォン出力ソケットの接触不良。

(1)のレンジ切り替えロータリースイッチの接点不良については、通常一番先に疑う所だが、ロータリースイッチの分解修理には電源トランスを外さないと取り出せないなど、結構面倒で、その都度、スイッチを付けたまま、爪楊枝や最細の綿棒などに接点清掃剤、復活剤を付けて対処している。本当は一度取り外して洗浄したい所だが、外す部品が多く、心が萎えて実行出来ていない。

(2)メーターアンプ基盤(Meter PC Board 044-624)のICソケット接触不良については、IC101から202の部品番号133-202、マッキントッシュの半導体データでは、Motorola LM301A、これはOn SemiだとLM301ANが入手可能で、差し替えてみたら無事動作した。

ただ、問題はICでは無く、そのソケット!。 メインの基盤にもLM301Aが使っているが、こちらは直接半田付けされているのに対して、メーターの基盤はソケットになっているのが不思議だったが、当時の状況を考えるとソケットの信頼性が低くメインでは使えなかったのではと想像する。

ちなみにメーターに付いているソケットは交換したが、以下の通りだった。
30年以上経った経年変化というよりも、今日の目で見ると余りにも貧弱な作りと思える。
まあ、これが原因か確定は出来なかったが、継続して使用する気にもなれず、以下の金メッキの物に交換した。


(3)のメイン基盤(Power Output PCBoard 044-626/)のヘッドフォン出力ソケットの接触不良については、回路を追って行くと、メインPCボードのヘッドフォン出力ソケットがそのままメーターの指示に繋がっており、その信号が来ていないので気が付いた。
場所は下の写真の左側のソケット(写真は直した後のもの)。
下のソケットの9番(右端)を洗浄したが、どうもこれだけだと心配で、、、、。
回路上は6番目(回路図上のソケット番号は16)のフィードバックとは繋がっており、ソケットの接触不良をある程度回避するために、ソケット側で6番と9番を繋いでおいた。

これで、完治したと思う。
(ちなみに上のコネクター写真は悪い例で、各端子が差し込み圧によって上に上がってしまっている。9番はすでに押し込んだ物で、9番と面一になる様に、その他の端子も押し込むことを忘れない様に。)





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