2019年8月31日土曜日

MacIntosh MC2120 完治!終段パワートランジスタのセメント抵抗断線。 (#00013)

今日MC2120が治ったことにより、自宅にあるマッキントッシュ4台の全てが動作する様になった。めでたしめでたし。

と書いた上で、でも、なんで4台もあるの?ちょっと経緯をまとめると。

MC2125->元々のメインマシン。36年使用。 数年前にThermista焼損により不動。

MC240(1)->14年ほど前に玉のアンプが聞きたく購入。 上述のMC2125とは冬場などはMC240を使って、夏場はMC2125、また女房が使う時と言うか普段はMC2125で週末はMC240みたいな使い方だったが、MC2125故障後はメインマシンとなった、ただ半年ほど前に電解ブロックコンセンサー不良により不動となった。

MC240(2)->MC240(1)購入後確か2年ほど経ってから、片側Output断線のジャンクを購入。ほとんどMC240(1)の部品取り目的だったが(Bunble Beeが取れれば良いや程度)、たまたま数年後にアウトプットトランスが入手出来たので修理実施。 動作確認までして、その時点で修理を止めていたので単に動作するだけで、メイン機として使えるかは不確定の状態だった。

MC2120-> MC2125が故障後、当時の部品、特に素子類の入手が難しく、たまたまオークションでジャンク出品があったので購入。
最悪部品取りでも良いと思ったが、入手したら若干の修理で動作することを確認し、メインの基盤と終段を含むヒートシンク部分をMC2125とスワップしたが、よく聞いていると「プツプツ」というノイズがあり、多分初段あたりのトランジスタが弱っていると疑っている。

すでにMC2125と中身はスワップしているので、「プツプツ」は実際はMC2125側、MC2120は、Thermistaやトランジスタが飛んだ物だが、トランジスタなどを交換し、やっと今日動く様になった。

これまで、まず最初玉のMC240を直し、MC2125は、ときどき「プツプツ」言う不安要素はあるが、動作自体はしている状態。
全く動かなかったMC2120がやっと動く様になった。

MC2120の問題は、終段のトランジスタなど新品に交換したが、片チャンネルが歪む原因が解らなかったが、調べた結果、終段のセメント抵抗2個が断線していることが判明。
交換したところ、見事動作し、4台全てがとりあえず動作する様になった。

終段のセメント抵抗が断線という事は、何らかの大電力が流れた可能性もあるので、(その前のダイオード辺りが怪しいが、とりあえずダイオードは正常なので)当面は様子を見る必要があるが、とりあえず4台全部が、一応動く様になったのでめでたしめでたし。


MacIntosh MC2120/MC2125 Input Boardの修理。 (#00012)

MC2120/MC2125共通だが、入力端子に直接ついているInput BoardのInput Level切り替えスイッチの付いている基盤の設計がまずい!

マッキンの昔の玉のアンプの「鬼のカラゲ」の超堅実&信頼性重視設計&配線とは比べ物にならないが、それでも石のアンプでもメインのOutputBoard等は、設計者の誠意が感じられるが、こと、このインプットのプリント基盤に関しては、全く無神経で電気やオーディオを全く知らない、もしくは配慮が無い設計だと思う。

また、考えて見ると、この基盤だけは、MC2125/MC2120のService Manualに記載が無く、最初から継子扱いだったのだろうなあと想像する。

何が拙いかと言うと、基盤に取り付ける抵抗やキャパシターの配置が左右信号経路でめちゃくちゃで、左右の配線経路が全く異なるし、実際アイソレートしなければいけない抵抗と入力ラインがごく僅かしか離れていなく、半田付けすると必ずと言って良いほど半田が渡ってしまう。

おまけに入力レベル切り替えスイッチがMC2120/MC2125の弱点で結構接触不良を頻繁に起こすし、その度に半田付けが必要で、回数を重ねる毎に基盤の銅パターンが痛む。

30年越えの使用期間で、結構昔からこのスイッチの接触不良問題が起きており、半田修正回数が多くなって来たので、基盤の半田もメタメタになりかけている。

ネットを見るとこの基盤を止めて空中配線に変えている事例があるが、そうすると放熱器との距離が短すぎて収まりが悪い。
と愚痴を言っても始まらないので、今回も直す事に。

毎回シールドケーブルの半田を外すのも無理が重なって弱くなったので今回はコネクターに変更した。
Garretta Audioで、「基板-線接続コネクタ-」を使う事にした。

また、今回も入力レベル切り替えスイッチの分解洗浄を実施。

組み付けたところ、「基板-線接続コネクタ-」とスイッチ間が狭く、接触しそうなので、スイッチ外装にポリアミドテープを貼っておいた。
半田メタメタで恥ずかしながら、裏面も。
ちなみに画面内に赤丸部分が問題の箇所。
スイッチを外して取り付けると渡ってしまうし、スイッチはまだしも、抵抗はもう少しスイッチ側を距離を離す事も出来たはずで、設計が悪いと思う。
とりあえず、スイッチ接点磨いて、半田修正して完了。


2019年8月27日火曜日

MacIntosh MC2125 電源電解コンデンサーの交換(2)。 (#00011)

MC2125の電解コンデンサーを外見は元のGEの電解コンセンサーを使って、中身を入れ替える事は書いたが、アルミット半田が本当に付いているのか?もしここが経年変化で接触不良になると不安なのでやり直す事にした。

また、コンデンサーの取り付けネジが噛んでしまい、ネジ交換が必要となったが、このネジサイズが判らない。
これはネジをDIY日曜大工に持って行き調べたらUNF No10 x 1/2と判明したので買って来た(本当はステンレスでは無く、通常の鉄の物の方が良いので、後日交換の予定)。

元のコンデンサー取り付けはNo.10だいたいM5サイズ(M5が使えると喜んだが、実際はUNF No.10)、従ってM2.5のドリルで穴を開け、M3でタップを切ってねじ込む事に導通を確保しようとした。
結果は以下。
まあ、汚いがこれで導通は大丈夫だと思う。
(上端子の半田は不充分だが、実際に入っているのは、半田を直しています)

MacIntosh MC2125 メーター指示不良を直す。 (#00010)

MacIntosh MC2125 については、数年前のサーミスタ焼損前から、何度かメーターの指示不良が発生しており、その都度メーター切り替えのロータリースイッチの接点を磨いていたが、原因はそれだけでは無い様で、今回その他の部分の確認も行った。

30数年経った古いアンプなので、メーター不良が起きても致し方ないが、見た目とはいえ、音が鳴っているのにメーターが動かないのは精神衛生上よくない。
原因は調べたところ以下3箇所の可能性がある。

(1)レンジ切り替えロータリースイッチの接点不良。
(2)メーターアンプ基盤(Meter PC Board 044-624)のICソケット接触不良。
(3)メイン基盤(Power Output PCBoard 044-626/)のヘッドフォン出力ソケットの接触不良。

(1)のレンジ切り替えロータリースイッチの接点不良については、通常一番先に疑う所だが、ロータリースイッチの分解修理には電源トランスを外さないと取り出せないなど、結構面倒で、その都度、スイッチを付けたまま、爪楊枝や最細の綿棒などに接点清掃剤、復活剤を付けて対処している。本当は一度取り外して洗浄したい所だが、外す部品が多く、心が萎えて実行出来ていない。

(2)メーターアンプ基盤(Meter PC Board 044-624)のICソケット接触不良については、IC101から202の部品番号133-202、マッキントッシュの半導体データでは、Motorola LM301A、これはOn SemiだとLM301ANが入手可能で、差し替えてみたら無事動作した。

ただ、問題はICでは無く、そのソケット!。 メインの基盤にもLM301Aが使っているが、こちらは直接半田付けされているのに対して、メーターの基盤はソケットになっているのが不思議だったが、当時の状況を考えるとソケットの信頼性が低くメインでは使えなかったのではと想像する。

ちなみにメーターに付いているソケットは交換したが、以下の通りだった。
30年以上経った経年変化というよりも、今日の目で見ると余りにも貧弱な作りと思える。
まあ、これが原因か確定は出来なかったが、継続して使用する気にもなれず、以下の金メッキの物に交換した。


(3)のメイン基盤(Power Output PCBoard 044-626/)のヘッドフォン出力ソケットの接触不良については、回路を追って行くと、メインPCボードのヘッドフォン出力ソケットがそのままメーターの指示に繋がっており、その信号が来ていないので気が付いた。
場所は下の写真の左側のソケット(写真は直した後のもの)。
下のソケットの9番(右端)を洗浄したが、どうもこれだけだと心配で、、、、。
回路上は6番目(回路図上のソケット番号は16)のフィードバックとは繋がっており、ソケットの接触不良をある程度回避するために、ソケット側で6番と9番を繋いでおいた。

これで、完治したと思う。
(ちなみに上のコネクター写真は悪い例で、各端子が差し込み圧によって上に上がってしまっている。9番はすでに押し込んだ物で、9番と面一になる様に、その他の端子も押し込むことを忘れない様に。)





2019年8月25日日曜日

MacIntosh MC2120 故障特定、結果はブロックダイオードの不良。 (#00009)

MacIntosh MC2120のジャンクを入手し、若干の手直しで動くのを確認、その後、故障したMC2125と部品スワップしながら、こちらの方はしばらく放置。
MC2125が治って、こちらを動かそうとしたら動作せず。

症状は電源入れると発信を起こす状態。
症状は左右共通というか同時ので、共通部分、すなわち電源系、特に可能性としてはPower Supply PC Board 044-964辺りを疑ってトラブルシュートを始めたが原因特定せず、大分悩んだというか土壺にハマった。

Power Supply PC Board 044-964を疑ったが、MC2125とスワップしも変わらなかった(同じもの2台って、本当にトラブルシュートでは助かる!)、そうすると作成した電解コンデンサーかと思い、再度半田付け、容量チェックしたが特定出来ず、ブリッジダイオードも手持ちと交換(実はここがチョンボで土壺に嵌ることに)、これでも治らず、あとは配線断線かコネクター系しか思い浮かばないので数週間。

上述のブリッジダイオードもチェック済みと思ったが、念のためMC2125とスワップしたら物の見事治った。
症状としては、無負荷というか電源投入時はOKだが、ちょっと時間が経過すると急に発信した様な状況。 テスターで測っても整流自体は機能している様なので手こずった。
本当に、電源投入の低負荷時では機能するが、何らかの負荷がかかると途端にトラブル素子の特定っていつも苦しむ。。

という事で交換品を選定。DownloadしたSemiconductor Dataでは。


部品番号070-050 Moto/MDA990-2で、代替え品としてはON SemiconductorのMDA990-3がネットでの検索から出てきた(MDA990-2も Data Sheetは入手可能)。
どうも現物を日本国内では入手が難しい様だが(多分可能なのかもしれないが、ブリッジ程度でオリジナルに拘るのもちょっと抵抗がある、、、)、またMousorからも引けなかった(e-Bay, US-Amazonにはある様子)。

ただ、こんな汎用品というかブリッジ程度で高い送料を払ってまで海外から引くのも気が乗らないので、今回は国内で容易に入手できる手段で、且つファーストリカバリーダイオードも使って見たかったので、国内調達で進めることにした。

今日発注したので入手後組み込む予定。


2019年8月22日木曜日

MacIntosh MC240(1) 電解コンデンサーの交換。 (#00008)

MC2125(1)の故障については、使用中、突然ギャーというけたたましいノイズが出る様になり、急いで電源を切った。

両チャンネル同時という事は、共通部分、すなわち電源、特に整流のブロックコンデンサーが怪しいと判断して調べることに。
手持ちの中華テスターでチェックした所、倍圧整流の250uF250Vの容量が完全に無く、表示もCapacitorではなくResistorでありこれが原因と断定。

併せて、その後段の100uF500Vの片側も片側の容量が抜けていたので、計4つのブロックコンデンサーを交換する必要がある。

MC240(2)の場合にはオリジナルを尊重してマロリーと同じ製造とのふれ込みのCE Manufacturingの物を調達したが、マロリー/CE Manufacturingの場合は、倍電圧整流側がどうしても外側が高電圧に晒され、如何にオリジナルに近いといっても、アンプを弄る側となっては危険なので選びたくない。

結果として、MC240(2)の時は、倍電圧はニチコン、次段はCE Manufacturingとしたが、CE Manufacturingもしばらく見ぬ間に大分価格が上がってしまった。

また、倍電圧側の耐圧250Vだとちょっと心配な事もあり、もう少し耐圧を上げておきたかった(もちろん、そうゆう面では次段の500Vも上げないと意味が無いが500V超の入手は難しいので諦めざるを得なかった)。

結果として、以下の組み合わせとなった。

倍電圧ブロック  ->  250uF/250V x2  -> EPCOS/TDK 470uF/450V x2
次段ブロック   ->  100uF/30uF/500V x 2  -> Gold UNICON 100uFx2/500V x1 および Gold UNICON 47uFx2/500V x1

結果良好で、見事復活出来た。
測定が未だなのと、内部の写真撮り忘れたので、その辺りは後日に追加の予定。


2019年8月10日土曜日

MacIntosh MC240(2) Tube Power Amplifier Serial Number:16586 (#00007)


実は、MC240購入後、片チャンネルアウトプットトランスが断線しているジャンクのMC240を購入、そうこうしている内にアウトプットトランスも購入して無事ジャンク品も復活してMC240が2台構成となっている。

片方断線のアウトプットトランスの交換から、復活までを備忘としてまとめて行きたい。

MacIntosh MC240(1) Tube Power Amplifier Serial Number:X (#00006)

MC2125をメインアンプとして長年使ってきたが、どうしても一度球のアンプが聞きたいと思い、MC240をAudio Classicsから購入。
購入したのは2005年なので、既に14年ほど経過。MC2125が故障した時期、無事メインのシステムとして活躍していたが、半年ほど前に急にギャーというけたたましいノイズが出る様になった。
その修理の顛末をまとめて行きたい。




実は、MC240購入後、片チャンネルアウトプットトランスが断線しているジャンクのMC240を購入、そうこうしている内にトランスのみも購入して無事ジャンク側も復活して2台構成となっている。
このジャンクMC240の復活も今後別途まとめて行きたい。

MacIntosh MC2125 出力リレー(Speaker Control Relay 部番087-018)の交換。 (#00005)

30年以上使用しているMC2125のリレーは当然寿命でもあり、時々片チャンネルが出なかったり、音量が左右異なったりの症状がでており、今回、リレー接点を磨くか交換が必要となってきた。
WEBでの修理では、リレー接点を磨いたりしている場合が多いが、元々ミニュチュアリレーで現代でも一般的に入手可能であり、当初から交換を主体に検討していた。
                   (写真はMC2125ではなくMC2120の物、従って現状はLY2)

MC2125に最初から付いていたリレーは富士通製、型番FRL-264、?024/04AL-01という物、現物は4回路を左右2つずつパラ接続して接点接触の改善をおこなっている様子。ただ、残念ながら同型番は富士通のWEBでは確認できるものの廃盤となっており入手不可。
とろこで、購入したMC2120の方はOMRONの型番LY2で2回路の物が使われていた。
但し、MC2120の方は、入手前に色々改修された様で、LY2がオリジナルか否かは今となっては不明。

他社のアンプなどでもOMRONが一般的で、交換品選定としてはMY2Zで行うこととした。4回路の代替え品も考えたが、MY2Zの型番末尾"Z"は金接点で、”Z”はMY2Zのみ対応、即ち2回路の物のみなので、結果的にはMY2Z一択となる。

現時点では良好、というか聴き比べても良くわからない。実際は使用後5年10年経過した後の音の遷移と長期安定性だと思うので、現時点では評価は難しい。







2019年8月9日金曜日

MacIntosh MC2120 Power Amplifier Serial Number:AW3678 (#00004)


MC2125の修理の過程で、ちょうどMC2120のジャンク品を入手。
PA用に使われていた物の様で、外観もそれなりに痛んでおり、ジャンク品なので音自体は期待していなかったが、音はちゃんと出た。ただ、残念なことに、トランジスタの幾つかは差し替えられており、あわよくば交換のOneSemiの石ではなく、元々のMotorolaの石との比較が出来ればと期待したが、それは叶わなかった。
入手時期は2017年なので、現時点ではすでに入手後3年、ほぼ放置状態だった。
これから治します。
左側の電源ロータリースイッチが無い事、電源ケーブルのコンセントが無い事、フロントパネルの傷など程度は良く無いが、MC2125の部品共有目的と考えれば良しとする。
まあ、出来ればこれも完全に治して使える様にしたい。 

MacIntosh MC2125 NTCサーミスタ(部番144-074)の代替え品検討。 (#00003)

MC2125の最初で述べた様に、2−3年前に突然サーミスタ(R279, 部品番号144-074)が焼損。火花が散ると同時に、終段やドライバーのトランジスタも不良となり、数年かけての修理となっている。

主として海外のサイト(AudioKarma, DiyAudioなど)の情報が役に立ち、Motorolaの製造系を引き継いているOneSemiでの代替え品が確保できており、充分情報も得られた。

一方、NTCサーミスタについては、海外サイトでも質問が出されているが、適切な回答が得られないこと、しびれを切らせてAudioClassicsでの部品調達を目指したが入手困難と断られ入手手段が絶たれた状況が続いた。

しびれを切らせて、それではサーミスタを実測して測ってみようということで以下の様なベンチを作って測定しました。
超バラックなので判りづらいと思いますが、左にアイロンを置き、アイロンはスライダックで温度調節。温度計とNTCサーミスタを同じ温度ポイントで測定し測定を測りました。


結果は、NTCサーミスタ、500Ω、B定数=1,000という代物だった。
500ΩのサーミスタでB定数=1,000の物は、私が調べる限り現状は無い様だった。
あるのは大体B定数=3,500以上とすると、高温側の75℃で、B定数=1,000だと、抵抗値が大体310Ωに対して、B定数=3,500だと107Ωにしかならなく、B定数=3,500を代わりに使うにもちょっと躊躇せざるを得ない。この辺りが代替え品が見つからない原因か?

現状は、抵抗値150Ω、B定数=3200のサーミスタ2個と200Ωの抵抗をシリーズに接続すると近似値となるので使っており、とりあえず動いている様だ。
150Ωサーミスタを熱伝導シリコンシートに取り付けたのが以下。
結果としては、以下の様な形で放熱板に取り付けている。

まあ、見た目がイマイチなので、今後抵抗値などを調整しながら、もうちょっと見栄えがまともになる様に変更する予定です。

MacIntosh MC2125 電源電解コンデンサーの交換。 (#00002)


すでに36年経過して、実際電解コンデンサーの寿命もとっくに過ぎているので、今回サーミスタ焼損での修理に併せて最新のコンデンサーに交換する事を考えました。
まず最初は、MOUSERやAudio Classicなどでの代替え品の購入が無難ですが、コンデンサー4つとなるとかなりの価格、また現在付いているシルバーのGEのコンセンサーに比べると大分ショボい外形となることは否めませんので、今回はGEの外形のみ使って、中身を入れ替える方向での検討となりました。

ちなみに、以下の甘酒との写真は、ちょうと外形がぴったりで、GEの外形が使えない場合は、甘酒で済ませようかと考えたものです。測った様にピッタリですが、とりあえず、既存のGEを使う事で進めます。
ちなみに、GEが無事分解出来るのか不安でしたが、カットすると意外と簡単に中身を引き出すことが出来ました。
結果的には中身は以下のうようになりました。
内面についている、タールかピッチの様な黒いものはドライバーでこじると綺麗に取れました。

中に入れるコンデンサーNichicon10000μF50V(Spec上は上のGEと全く同一規格)との比較。いつもながら、年月による素子の小型化に驚く次第。

一番大変だったのが、実はねじ式のGEのコンデンサーと新しいNichiChemiのハンダ付け。結果としてアルミハンダでの取り付けとなったが、回路的にこの部分が導通不良になるとACがそのまま回路に流れる危険性もあり、確実に接続する方向に変更予定。

最後は以下の様にして接続した。熱がこもる心配があったので上面には放熱用のシリコン接着剤で上面と接する様にした(気休めかもしれないが)。
最後はアルミテープで止めて、この様な結果となった。


仕上がりはまあまあかなあ。
とりあえず、機能はしている状況です。

MacIntosh MC2125 Power Amplifier Serial Number:AZ3090 (#00001)


本品を購入したのは、記録を見ると昭和58年、1983年9月3日との事で、すでに現時点(2019年)から36年経過となる。 相方のプリ、C-29については新品を購入したが、とてもMC2125まで新品購入は出来ず、泣く泣く中古の購入、かつ電源が120Vという米国並行品での購入となった。

30年以上の長きに渡り第一線で活躍して、C29を含めての信頼性の高さは満足するものでしたが、確か2−3年前に突然サーミスタ(R279, 部品番号144-074)が焼損。
火花が散ると同時に、終段やドライバーのトランジスタも不良となり、数年かけて修理過程となっている。

トランジスタ関連はMortorolaを引き継いだOn Semiでの代替え品に目処が立ったが、サーミスタ(R279, 部品番号144-074)の代替え品の選択に苦慮。
これはUSAのAudioClassicsに問い合わせを行っても代替え品が無く、海外のMacIntosh系のサイト(AudioKarma, DiyAudioなど)でも情報が限られ苦労しています。

実際は、NTCサーミスタのB定数を測っても、現代のサーミスタの規格と大幅に異なり(B定数)どの様に対応するのか悩みました。この辺りは、今後自分の備忘も含めて纏めてゆきたいと考えています。

写真はこんがり焼けたNTCサーミスタ。セメント抵抗もススが付着しています。



バンドネオン: バンドネオンを背負えるバック (#00043)

バンドネオンの練習を始めたが、やはり独学では無理と感じ始め、教室に通い始めた。 そこで必要になるのはバンドネオンのバッグ。 最初はもともと入っていたハードケース(楽器本体と同時代のかなり年代物の重い箱)で運んでいたがとても重くリュックの様に背負って使える物を探したが、、、、。 海...