2019年9月11日水曜日

MacIntosh MC2120 修理完了+小ネタ。 (#00021)

とりあえず、MC2120については、BIAS調整も完了し、外観的にもひと段落したので、全景を撮る事に。
それに併せて、小ネタも記載します。

まず、完了時の全景:



実は入手時には電源スイッチとつまみが無い物だったが、つまみは同じものは入手困難なので代わりに黒い物をつけた。
手持ちのロータリースイッチでの代用だが、NOBEL/帝国通信工業の物がなかなか手に入りづらくなっている。 確かにロータリスイッチで電源を切る様な物は今は無いので入手困難の様子。 また、eBayなどで中国系の部品屋ではNOBELは入手可能だが、マッキンに使うにはシャフトが短い(シャフト長さ、25mmと必要長さ大体35mm)。

結果手持ちのロータリスイッチでも、延長を作る事に。
最終的に、

また、上面の電源のプリント基盤の動き留めがダメなので、代替えで変更した(一応、耐熱、耐久性の有るブチルゴムにした)。

なお、ネジは大分錆びていたりして、「ものたろう」にて交換ネジを入手。 サイズはインチ小ネジで" UNC #6 x 6 "で交換可能、ほとんどの部分でこのサイズなので助かるが、色が黒の物の入手が難しい様だ。

メッキのシャーシ部分につけるネジであればこの交換ネジでも構わないが、できればシャーシなど黒い部分はそのまま黒のネジを使いたい。
当面、黒ネジが入手出来るまでは、オリジナルの黒ネジを大事に使うしかない。




MacIntosh MC2125/MC2120 BIAS調整。 (#00020)

MacIntosh MC2125/MC2120のBIAS調整は以前から疑問に感じて触らず来たが(使用30年以上でBIAS調整をしていなかった事となり恥ずかしい限りだが)、一応故障箇所も治り、最後にBIAS調整をしておかなければ、と思い実施することに。

Service Manualでは;
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8. Power amplifier bias adjustment:

Operate MC 2125 at 120 volts line input with no input signal. Measure the input power (approximately 50 watts) or current (approximately 0.4A amps). The bias potentiometers R241 & R242 are located on the power output PC boards.

(a) Turn both bias potentiometers full counter clockwise

(b) Rotate bias adjustment cw to the point where the line input power or current begins to increase then back off slightly to the point where the line input reaches its lowest value.

(c) Repeat step (b) for each channel independently.
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となっており、Google翻訳を通すと;
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8.パワーアンプのバイアス調整:

入力信号なしで120ボルトのライン入力でMC 2125を操作します。 入力電力(約50ワット)または電流(約0.4Aアンペア)を測定します。 バイアスポテンショメータR241およびR242は、出力PCボードにあります。

(a)両方のバイアスポテンショメータを反時計回りにいっぱいに回します

(b)バイアス調整cwを、ライン入力電力または電流が増加し始めるポイントまで回転させ、ライン入力が最低値に達するポイントまで少し戻します。

(c)各チャネルに対して個別にステップ(b)を繰り返します。
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という事で、本当に電源側の消費電力を測ってバイアス調整が出来るのって疑問だった事もあり、今まで行って来なかった事、また、この為にワットメータ買うのもちょっと気が引けていた。

また、海外のサイトでも同様の質問があり、そこでの回答は、歪率計を使って歪みが変わる点がAB級の切り替わりポイントだという理論的にも正しいと思われる回答が有った事などにより、当初は歪率計を使ってバイアス調整を行うつもりでいた。

だが、考えてみると、家にすでにワットメータが有るではないですか!
そう写真のサンワサプライのワットモニター(Model TAP-TST8)。
3.11以降の省エネの測定の為に買った物が。 だが、ここ数年、つかわれない物が、、、。

半信半疑ではじめてみると、見事に動いてバイアス調整ができるんですね〜。
大体最小値が写真の表示の通り大体19〜20Wくらいで推移し、有る点を越えると急激に100W位まで一気に跳ね上がる。
多分バイアス調整は、その急激な変節点のちょっと手前と理解し、調整しました。
左右チャンネル、片側づつ調整し、見事にバイアス調整が完了となりました。
この方法、やってみると非常に簡単で、今後いろいろ使えそう。MacIntoshのService Nanualは間違っていなかったという事で。
めでたし、めでたし。


2019年9月10日火曜日

MacIntosh MC2125/MC2120 Power Output PC Board 044-626の修理 (#00019)

MC2125については、Thermistorの焼損での修理経過からPower Output PC Board 044-626の動作確認でトランジスタも飛んでいる事を確認し、修理を行ったので、その備忘としてメモします。

Power Output PC Board 044-626の写真は以下。

左側の基盤はすでにトランジスタ交換済み、一方今回右側も左側と合わせる形での修正を行った。
写真中、赤丸が交換関連のトランジスター。
右側のオリジナルでは、トランジスタのトップに色付けして種類を分別していることが分かる。

一方、基盤プリントパターン図が以下。
 たわいの無い話と言ってしまえばそれまでだが、付属する回路図と実際の基盤とが異なり、当初混乱した。
例えば、左右のコネクターのピン数がパターン図ではそれぞれ8ピンだが、実物は双方とも9ピンなどなど。
ただし、ヘッドフォーン出力をコネクターピンに割り付けるなど、まあしょうがないかというレベルの違いだが、それ以外にも回路図に無いコンデンサーが追加されていたりと、実体図的に信用するとマズイ事に。

また、交換トランジスターの選定には、現在同じ型番のトランジスタはほとんど無いので、互換品を探すのに大いに苦労した。
現在入手できるものでの交換だが、交換品は以下参照。
(上表中、括弧()の物は検証=使用していない。)

Parts 132-093は、元はJRC BC239でOn SemiでのBC239Cが入手可能なので、これはまずOK。

Parts 132-096は、元はJRC BC416でOn SemiでのBC416Cがある様だが入手出来なかった。代替えとしてとりあえず、BC557を使ったが規格が微妙に違うので気になるところ。結果はOKなのでとりあえず使っておき、もしBC416Cが入手できる様であれば交換するかも。

Parts 132-136は、元はM736で正しいかは不明だが、On SemiのMPSA-42。
Parts 132-147は、元はM736の表記は間違い。とりあえずMPSA-93-APとした。

現時点では、特性や最大出力時の動作検証していないので、これでOKかの判断は早計だが、とりあえず問題なく音は出ている。

半導体についての知識が無くて判断出来ないのだが、最初に交換した基盤(上記写真の左側)は、動作は全く問題ないが、元々動作していた右側(要はオリジナルのままの方)は、使っているとその後のドライバー&終段のヒートシンクが熱を持って来る(高熱という程では無いが、ほんのり熱くなる状態)。

多少熱を持つのは気にしなかったが(まあ、BIAS調整かなあ?と思っていたが)、どうも片側だけ熱くなるのは不安な事もあり、右側も全て、左側に合わせてトランジスタを変更したのだが、交換した結果、今までヒートシンクが熱を持つ問題は解消された。
交換したオリジナルのトランジスタも測定したが結果はOKで、hfeやVfなどの値も有り、原因が解らない(単なるBIAS調整かもしれない、一応BIASも弄ったがあまり差は無かったので途中諦めたので確証は取れていない)。

しばらく様子を見ながら、懸念のBIAS調整(Service ManualのBIAS調整方法が難解?)を行い、測定(というより体力測定)をしてOKなら完全復帰できると思う。

2019年9月3日火曜日

MacIntosh MC2125 Meter PC Board (Parts No.044-624)の修理 (#00018)

MacIntosh MC2125 Meter PC Board (Parts No.044-624)の回路図は以下。



また、基板の図もこちら。

すでに、「MacIntosh MC2125 メーター指示不良を直す。」で記載済みだが、もうちょっと詳細を記載する。

当初、メーターの無いMC2120をメインに修理を進めており、MC2120ではヘッドフォン出力はPower Output PC Boardのヘッドフォン出力が単に抵抗経由でヘッドフォン端子に接続しているだけで、修理時は配線は外したまま忘れていたところ、MC2125に差し替えると、メーターが動かないと悩んだ。 

要はヘッドフォンのラインからメーター指示信号を得ているので、ヘッドフォンのラインを外してあれば、当然メーターは動かないという事に気が付くのにしばらくかかった。

ヘッドフォンのラインをメーターに繋ぐことに気が付き接続すると、今度は先のメーター指示不良で述べたように、Power Output PC Boardのコネクター不良が原因でメーター指示が動かいというトラブルで再び苦労することに。

次に、Meter PC Boardに刺さっているICを左右入れ替えると、指示不良が逆に移ることからIC不良と判断するが、実際はICソケットの不良だった(これもメーター不良を直すに記載済)。

このように、メーター関連はトラブル続きで時間を費やす結果となったが、最終的に改善できた。

今回はトラブル以外の修理点をまとめるが、とりあえず、部品リストを作成。



交換したのは、下部の黄色部分、ICLM301とソケット、ポテンショメーターの3点。
オペアンプのLM301については今でも良く使われているので入手は容易だが、今ではDualが主流の様で、意外とSingleを探すのに手間が少しかかった。

ソケットは以前説明の通りで、交換部品は、金メッキもあり良さそう。

また、ポテンショメーターはちょっと奮発して良いものを使った。

Meter PC Boardに関しては、あとは、メーターのレンジ調整、Log Adjust調整を経て完了したら、半田面に防湿コーティングを塗って完了の予定。


2019年9月2日月曜日

MacIntosh MC2120/MC2125 Power Supply Board (Parts No.044-631)の修理。 (#00017)

MacIntosh MC2120/MC2125のPower Supply Board修理について備忘録。

まず回路図(これはMC2125のサービスマニュアル引用)。


また、サービスマニュアルの基盤図(こっちはMC2120のマニュアル引用)
これら2120/2125のマニュアル混在はネットからダウンロードしたマニュアルが薄くてよく見えないため。特にプリント基盤図はよく見えない。

また、MC2125の実物のパターンは(パターン図と比較のため左右反転で表示)。



また、MC2120の実物のパターンはこちら。(こちらもパターン図と比較のため左右反転で表示)。



なお部品取りつけ面は、
こちらがMC2125。


こちらがMC2120。

なぜ、この様な事をくどくど書くかというと、

(1) 特にOutPut Boardの回路が、サービスマニュアルとは異なっており、回路も違う事。
まあ、良く有る話ではあるが、今回結構差分が解らず苦労した。

(2) 今回のPower Supply BoardについてはMC2120のマニュアルと本体は大体同じだが、MC2125のパターンとは若干異なる事(変わったのは写真の左下部分、回路で言うと±15Vのライン部分)。

画面右下の番号、MC2125の場合は"044631"、MC2120の場合は"045337"がロット番号で有る事を信じれば、ロット的にはMC2120の方が700番ほど新しいとは思えるが、この700台の内になぜパターンを変えたか理由が知りたい所だ。

なお、修理については特に壊れた所は無かったが、電解コンデンサーは一応全取っ替えした。 写真は一応全て電解コンデンサーを変えたものを写している。





MacIntosh MC2120/MC2125 終段ヒートシンクブロックの写真。 (#00016)

MacIntosh MC2120/MC2125のヒートシンクブロックの交換写真を撮ったのでUpします。
パワートランジスタをON Semiに交換したものです。
全体として。

左側(サーミスタが付いていない側)。
右側(サーミスタ側)。
左側(サーミスタが付いていない側)の裏面。
右側(サーミスタ側)の裏面。
ちなみに、写真はThermistorが焼損した部分で、TO3のソケットも全て交換している。
写真のものはKeystone社の4600番でMOUSER#534-4600。微妙に配置が違うので配線はしなおす必要があった。

なお、昔の真空管ソケットでの悪い印象が残っているせいか、ベーク板のソケットって例えKeystone社とはいえ、どうもイマイチ信用できない。
現在はKeystone社の様な有名なソケット供給会社が無く、ほとんど漢字名が入った中華製しか無いが、モールドの物に替えるか否か悩むところ。
(Keystone社の今回の物は、日本で手に入る中華製モールドの物の倍以上の価格だし、本当にそれほど価値があるのか悩むところ、、、。)

(写真のケーブルが一部半田で被覆が溶けているのはその後修正しました。トホホ!
また、セメント抵抗も交換済み)

また、今回シリコングリースではなく、代わりにサーコンを使って見ました。
シリコングリースは、作業すると必ず手などに付き始末に悪く、サーコンだとグリースを併用する必要が無いとの事で試しに使用。
サーコンは写真中央で、秋月から「マックエイト放熱シート(サーコン)TO-3用」を使用したが、今のところすこぶる宜しい(グリースが手に付かないし、見た目が綺麗)。

疑問はオリジナルには写真左側の金属シール?がアルミヒートシンクとの間に挟んであったが放熱効果もありそうなので、そのまま残すか省くか悩んだ。
考えて見ると、挟むとサーコン面はグリース不要だが、逆の面、金属シールとヒートシンク間にはグリースを塗る必要となるので外した。 この辺り半導体の知識&経験が無いので不安になる。



2019年9月1日日曜日

MacIntosh MC2125 NTCサーミスタ(部番144-074)の代替え品検討(2)。 (#00015)

MC2125で以前にサーミスタ修理の話を載せたが、サーミスタ(R279, 部品番号144-074)の代替部品については、Audio Clssicに問い合わせても無し、また海外のWeb (AudioKarma, DiyAudioなど)でも質問はある物の、明確な答えが得られなかったので温度特性を計って適当な代替としてThermistor 150Ω B定数=3200を2個直列に200Ωの抵抗を噛ませて近似値を作った(作業の顛末は以前のブログ参照ください)。
今回は、追加情報として選定部品とそのグラフをアップします。

サーミスタについては、結果としては、メーカ: EPCOS / TDK 部品番号B57164K0151J000 MOUSOR番号 871-B57164K151J、抵抗値=150Ω、B定数=3200をシリーズに繋ぎ、それに200Ωの抵抗をつないで疑似的に500Ωとした。
選定理由は、最大電力が450mWと比較的大きかった事。

その時の計算値は以下。
左側がMacIntosh Parts No.144-074の実測値。右側は抵抗計算値となっている。
またグラフ化すると。
真ん中あたりでの誤差が大きいが、もともとグラフ縦軸が300Ωから500Ωのレンジなのでまあ、妥協点かと思った次第。
部品決定は色々な方法があると思うが、とりあえずこれでOKとした次第。






MacIntosh MC2120/MC2125 終段部品一覧。 (#00014)

MacIntosh MC2120/MC2125 の修理も大体終わり、といっても、まだまだ細かい修理や最後の測定検証が残っているが、一応動作はしているので、ちょっと終段、ヒートシンクに取り付いている部品の纏めを行おうかと。




現時点では、壊れたMC2125のOutput PC BordとMC2120はスワップしてあり、MC2120については前オーナーが部品結構交換されているので、元MC2120がどこまでオリジナルを保っているかは不明、かつドライバーの初段が痛んでいるようで、気を付けて聞いていると小さなプツプツ音がする状態なのでどこまで比較対象として使えるかは不明だが、とりあえずスワップした現MC2120を上記の交換部品で修理完了し、測定も含めて比較して、最終的に全てのドライバー&終段の交換するか否か決める予定。

ただし、元MC2120の終段も片側はオリジナルのモトローラ、反対側はRCAの石なので、これもオリジナルでは無い。 場合によっては取り外した壊れていない片側を使って比較するかもしれない。

上記のReplace部品については、海外のサイト(AudioKarma, DiyAudioなど)の情報が大変役に立ったが、One SemiconductorのMJ15024&25、MJ15003&4は大正解だと思う。

また、セメント抵抗の情報も、海外サイトで無誘導の抵抗として適切だったと思う。

出力のスピーカーリレーについては、これもWebの情報。

苦労したサーミスタも150オームを2個と200オームの抵抗を直列に付けて疑似的に500オームB=1000を出している。
とりあえず、アイロン+スライダックを使った測定で30℃~75℃の範囲だと大体近似値が得られるので大丈夫だと思う。
ただし、心配は定格電力で、現在テストでは仮の抵抗もW数も上げる必要があるだろうし、そもそも交換したB57164K0151、電力定格450mWで行けるのか、特に焼損した部品なので不安は残る。
MacIntoshの交換パーツリストでも記載が無いので、どの程度の電力に耐えるようにするかは判らない。回路のスペックから逆算すれば良いのだが、その辺りの技量が無いのが不安。

バンドネオン: バンドネオンを背負えるバック (#00043)

バンドネオンの練習を始めたが、やはり独学では無理と感じ始め、教室に通い始めた。 そこで必要になるのはバンドネオンのバッグ。 最初はもともと入っていたハードケース(楽器本体と同時代のかなり年代物の重い箱)で運んでいたがとても重くリュックの様に背負って使える物を探したが、、、、。 海...