2019年9月10日火曜日

MacIntosh MC2125/MC2120 Power Output PC Board 044-626の修理 (#00019)

MC2125については、Thermistorの焼損での修理経過からPower Output PC Board 044-626の動作確認でトランジスタも飛んでいる事を確認し、修理を行ったので、その備忘としてメモします。

Power Output PC Board 044-626の写真は以下。

左側の基盤はすでにトランジスタ交換済み、一方今回右側も左側と合わせる形での修正を行った。
写真中、赤丸が交換関連のトランジスター。
右側のオリジナルでは、トランジスタのトップに色付けして種類を分別していることが分かる。

一方、基盤プリントパターン図が以下。
 たわいの無い話と言ってしまえばそれまでだが、付属する回路図と実際の基盤とが異なり、当初混乱した。
例えば、左右のコネクターのピン数がパターン図ではそれぞれ8ピンだが、実物は双方とも9ピンなどなど。
ただし、ヘッドフォーン出力をコネクターピンに割り付けるなど、まあしょうがないかというレベルの違いだが、それ以外にも回路図に無いコンデンサーが追加されていたりと、実体図的に信用するとマズイ事に。

また、交換トランジスターの選定には、現在同じ型番のトランジスタはほとんど無いので、互換品を探すのに大いに苦労した。
現在入手できるものでの交換だが、交換品は以下参照。
(上表中、括弧()の物は検証=使用していない。)

Parts 132-093は、元はJRC BC239でOn SemiでのBC239Cが入手可能なので、これはまずOK。

Parts 132-096は、元はJRC BC416でOn SemiでのBC416Cがある様だが入手出来なかった。代替えとしてとりあえず、BC557を使ったが規格が微妙に違うので気になるところ。結果はOKなのでとりあえず使っておき、もしBC416Cが入手できる様であれば交換するかも。

Parts 132-136は、元はM736で正しいかは不明だが、On SemiのMPSA-42。
Parts 132-147は、元はM736の表記は間違い。とりあえずMPSA-93-APとした。

現時点では、特性や最大出力時の動作検証していないので、これでOKかの判断は早計だが、とりあえず問題なく音は出ている。

半導体についての知識が無くて判断出来ないのだが、最初に交換した基盤(上記写真の左側)は、動作は全く問題ないが、元々動作していた右側(要はオリジナルのままの方)は、使っているとその後のドライバー&終段のヒートシンクが熱を持って来る(高熱という程では無いが、ほんのり熱くなる状態)。

多少熱を持つのは気にしなかったが(まあ、BIAS調整かなあ?と思っていたが)、どうも片側だけ熱くなるのは不安な事もあり、右側も全て、左側に合わせてトランジスタを変更したのだが、交換した結果、今までヒートシンクが熱を持つ問題は解消された。
交換したオリジナルのトランジスタも測定したが結果はOKで、hfeやVfなどの値も有り、原因が解らない(単なるBIAS調整かもしれない、一応BIASも弄ったがあまり差は無かったので途中諦めたので確証は取れていない)。

しばらく様子を見ながら、懸念のBIAS調整(Service ManualのBIAS調整方法が難解?)を行い、測定(というより体力測定)をしてOKなら完全復帰できると思う。

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