D130との付き合いは40年超えだが、箱の移り変わりと、その結果について書いておこうと思う。
学生時代なけなしの金を叩いてD130を買ったことは書いたが、悲しいかな箱を買うお金が無く、一年近く箱無しの状態だった。
やっと進光舎製のC38 の中古が出たので、これを購入。
でもやっぱりD130単体では高音が如何ともし難く、その頃には働き始めたので、075+N2400を購入。JBLで言うところの030システムとなり、その後10年以上、アフリカのコンゴ内戦によるアルニコ(コバルト)入手困難によるフェライト変更前に急遽175DLHを購入するまで、このシステムでの運用が続く。
その後、しばらくしてオークションが始まった頃に、やっぱオリジナルボックスを聞きたくJBL C36の中古に替えた。
良く国産箱(進光舎)とオリジナルの違いを聞かれるが、箱の仕上げは全く別物と言えると思う。
進光舎のは、オーディオ的に板厚のある、補強しっかり入り、オーディオ的には、よっぱどオリジナルよりまともな、しっかりした作り、物だけ見ると進光舎の方がよっぽど良い。
一方オリジナルは、板厚も薄いし、吸音材も片面入れ忘れている作りのいい加減さである。良くオリジナルは米松云々で良いという話が出るが、私はそれ以前の問題の方が大きい様に感じる(C36は確かに合板ではあるけど、C40なんて主要部分はパーティクルボードだから、米松とも言えないし、、、)。
出てくる音は、補強板厚充分の進光舎のは、その厚さが災いしてただでも薄い低音が、更に薄くなるが、生真面目な、オーディオ的には正しいと思われる音の様に感じる。
一方、オリジナルは板厚や補強が薄い分、若干は低音が厚め、ただ、大音量は板厚が薄い分、どこか共鳴音が混ざるような気がする(中身を知っているだけに、やばいんじゃ?という精神的な要素が大きいと思うが)。
ただ、出てくる音が、どこか天真爛漫、ネアカに感じられ、生真面目な進光舎との違いを感じた。
陰影のあるクラシックを聴くのであれば進光舎の方に分があるが、もっぱらジャズが主体なので、ネアカ結構と思う、
半年くらい、とっかえひっかえ交換して比較したが、最終的にオリジナルを選択した。
その後にC40 Harknessに替わるのだが、天地鳴動、とても同じスピーカーと思えないほどの変化だったが、それは次回以降にする。
気が付いたら周りはかなり古いものばかり。現代のから見ると周回遅れも甚だしい物ばかり、だからこそ見えてくる景色もあると思い、力を抜いて急がず、ゆっくりスローライフで行きます。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
バンドネオン: バンドネオンを背負えるバック (#00043)
バンドネオンの練習を始めたが、やはり独学では無理と感じ始め、教室に通い始めた。 そこで必要になるのはバンドネオンのバッグ。 最初はもともと入っていたハードケース(楽器本体と同時代のかなり年代物の重い箱)で運んでいたがとても重くリュックの様に背負って使える物を探したが、、、、。 海...
-
JBLのHarkness(C40)+D130+175DLH+N12000というシステムについては前回述べ、最初に買ったD130については、既に40年以上の付き合いになる事も述べた。 本ブログではマッキントシュのアンプの修理から始めたが、オーディオでは音を決定するのはあくまでス...
-
正直、D130のバックロードに関しては購入まで、あまり良い印象は無かった。 特に、昔(大昔?)、山水電気のショールームが新宿の明宝ビル1階にあったころ、良くお邪魔していたが、そこに山水のSP707Jがあり、これは国産・山水箱とは言いながら、中身としては縦置きHarknessと...
-
MacIntosh MC2120/MC2125のPower Supply Board修理について備忘録。 まず回路図(これはMC2125のサービスマニュアル引用)。 また、サービスマニュアルの基盤図(こっちはMC2120のマニュアル引用) これら2120/2125...
0 件のコメント:
コメントを投稿