2019年10月19日土曜日

MacIntosh MC2125 メーター指示不良:片側が振れない。 (#00023)

MacIntosh MC2125については完治したとしたが、その後もトラブルに悩まされていた。
問題の1つ目はメーターの指示不良。
音の方は完了して終わりと思い、試用を続けていたが、ときどき片チャンネルのメーター指示が振れない(この「ときどき」がやっかい!)。

症状は、電源投入後片側が振れないので、入力のピンジャックを抜くなどして「ガリッ」と大きな音を入れると、目覚めましたみたいに動き出し、その後は電源を切るまで何事も無かった様に動作する。

メーターは音に関係ないとは思いつつ、指示が振れないのは精神衛生上良くないし、修理完了すると、扱いが難しい(割る危険がある)ガラスパネルを付けてしまうと尚更直す気力が萎えてしまうので思い切って修理することに。

ところが、MC2125のメーター系の配線って何考えてるのだろうと思うほど取り回しが複雑怪奇。

まず、メインのPC Board (044-626)のヘッドフォン出力がMeter PC Boardに入り、これはメーターPCボードなので、整流回路とLog回路を構成(メータを振らせるために必須なのでこれは理解できる)。

そのあと、ここから永遠とPower Supply PC Board(044-631)に渡り、それからRight Light PC Board(044-866)へと渡り、最後にメーターに入る。
不思議なのは、Power Supply PC Board(044-631)や、Right Light PC Board(044-866)では何の処理せず、単にスルーしているだけ(下図参照)。


Meter PC Boardの目の前にメータが有るのだから、そのままMeter PC Boardから直出しで行けると思うのだが。

ネットでのMacIntoshメータの不良では、メータ自体のピボット不良(なんせ30年以上使っているので、メータ自体が磨耗して指示不良を起こしても何ら不思議ではない)などがあり、ピボット軸受の修理や、ピボットへの注油などできるだけ避けたいが、まあ、とりあえず配線経路にこれだけ接点があるので、最初にこれらを磨いていこうと、アルコールと接点復活剤を綿棒に垂らし、ひたすら接点の清掃を始めた。

まあ30年以上の年波ってやはり大変な蓄積で、綿棒何十本、最初はほぼ綿棒が真っ黒になる状態をひたすら磨ききれいに繋ぎ直した。

また、この際、各基板のばんだを付け直し、Power Supply PC Board(044-631)の放熱板についているシリコンを付け直した。
シリコンについては、ほぼ乾き切ってボロボロの状態だった。また、素子と放熱板の間には、昔懐かしい雲母の絶縁板が挟み込んであったりして、懐かしく思い出した(昔はこんなのついていたなあ)。
雲母は劣化しないので、そのまま再利用する事にした。



清掃の甲斐あってか、その後は無事動作している。

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