2020年3月3日火曜日

バンドネオンについて(2):ELA: Ernst Louis Arnold エルンスト・ルイス・アルノルト? (#00035)

お恥ずかしい限りだが、つい少し前、Wikipeidでバンドネオンの説明を読むまでは、ELA: Ernst Louis Arnold エルンスト・ルイス・アルノルトも知らなかったし、私の父親も、もろ文化系人間で、楽器に対する拘りもあまり無い様で、私が子供の頃から「エラエラって言う変わった名前のドイツの楽器で、AA:アルフレート・アーノルドの親だか、叔父だかが作った古い楽器」というくらいの情報しか知らなかった。

結局、親父も楽器に書かれた「ELA, ELA」を単に読んでいただけの様子。


ということで、私もWikipediaの情報以外はあまり知らないし、タンゴ通の方からすればお恥ずかしい説明だろうけど、ドイツのAAなどのサイトの情報も少し加えて、バンドネオンの歴史について、自分が判った範囲で、まとめようと思う。

Wikipediaのバンドネオンの説明から歴史を追うと;
  • 蛇腹楽器としては、元々はコンサティーナという楽器があった。よく古いミッキーマウスなどで6角形の小型アコーディオンみたいな物が出てくるが、それを想像すれば良いと思う。
  • 1829年頃、オーストリア・ウイーンのシリル・デミアンがアコーディオンの特許を取得(諸説あり)
  • 1847年に、ハインリヒ・バンドがバンドネオンをアコーディオンを元に発明、したがって当初はバンドニオンという名称だった(BAND + (ACCORD)ION)。
  • 発明はバンドだが、基本原理を詰めたのは、カール・フリードリッヒ・ウーリッヒ。なお、カール・フリードリヒ・ツィンマーマンが、カールスフェルドに設立したハーモニカ工場がバンドネオンの製造母体となる。(ドイツ側Wikipedia)
  • ツィンマーマンがアメリカ移住の為に、この工場を1864年に、そこで工場長となっていた、Ernst Louis Arnold エルンスト・ルイス・アルノルトに売却し、製品名に「ELA」が付く様になる。
    ちなみに、ウーリッヒの娘とアルノルトと結婚し、その子供がアルフレート・アーノルドとの事。
  • エルンスト・ルイ・アーノルドの末息子アルフレッドが、1911年に「アルフレッド・アーノルド」を設立。
  • 1945年頃までに、AAから、約30,000個のバンドネオンがアルゼンチンとウルグアイに輸出され、1948年頃にバンドネオンの生産が終了(会社の収用による)、その後1964年には、カールスフェルド村での楽器生産は完全に終了とのこと。
とすると、我が家にある「ELA」は、会社が設立された1864年以降であり、1911年に息子である「アルフレッド・アーノルド」が起業するまでと考えると、既に製作されてから最低でも100年以上は経過していることになる。

実際は1930年代に作られた「ELA」もある様なので、息子の「AA」が作られた以降も「ELA」も並存して作られていたと考えると、それほど古くは無いかもしれないが、それでも90年くらいは経過している古い楽器であることに違いはない。

今後、分解した時に内部を調べで、実際の製造年代を特定したいとを思っている。



0 件のコメント:

コメントを投稿

バンドネオン: バンドネオンを背負えるバック (#00043)

バンドネオンの練習を始めたが、やはり独学では無理と感じ始め、教室に通い始めた。 そこで必要になるのはバンドネオンのバッグ。 最初はもともと入っていたハードケース(楽器本体と同時代のかなり年代物の重い箱)で運んでいたがとても重くリュックの様に背負って使える物を探したが、、、、。 海...